「だから私はモテないのか」と納得した話

学び

たばこやは、なぜモテないのか

ある日、ちささん(妻)と大真面目にそんな話をした。

ちささん
ちささん

太っているから?

顔?

服を同じもの3着しか持たず ファッションに興味がないところ?

家庭でも個人でも、仕事のときの接し方と変わらないから?

夜の付き合いが悪いとかじゃなくて、付き合いゼロの人だから?

世界で唯一 「たばこやがモテる」派閥であるはずのちささんからは、モテない理由の列挙が止まらない。

おかしい。

見た目以外の要素は、むしろ私の良いところじゃないか。

ちささん
ちささん

まぁ、LINEのアイコンとかも家族写真だもんね。

「モテたい」と思う人が意識することを1つもやってないよね。

あ、

だから そうか!

ちささんが納得した表情で言葉を続ける。

ちささん
ちささん

モテる要素がないのか!

グサッ。

世界一 私の良さを知ってくれているはずの存在であるちささんから、世界一残酷な結論が出る。

どうやら、私のモテない理由は、”モテる要素がない”から らしい。皆さんもどうか覚えておいてほしい。

と まぁ、ここまでが前置き。

めちゃくちゃ可愛い20代の女性と夜に2人で長電話をした話

皆さんも頭の中で想像しながら読んでほしい。

  • 顔が可愛い
  • 運動が趣味でスタイリッシュ
  • どちらかというと控えめで落ち着いた雰囲気
  • 気配りができて仕事もできる

そうです。男子みんなが好きなタイプの女性です。クラスで気になっている女子ランキングを勝手につけだしたときに、必ず1位争いをする、そう、そういう女性です。

そんな方と、夜に、2人で、電話。そんなん楽しいに決まってる。こんなイベントなんぼあっても困るもんじゃない。ありがとう神様。

約束の時間の3分前。

「私 いつでも大丈夫です」と、AさんからLINE。

嬉しい。もう 待ちきれなかったから、3分も前倒しで話を聴けるのが嬉しくて仕方がない。すぐにスマホを手に取る。イヤホンをセット。LINEのコールボタンをタップ。

LINE特有のテテテテテテンという音が流れる。ドキドキ。わくわく。

「はい」

Aさんが電話に出る。くぅ! 楽しい電話の時間。

当たり障りのない挨拶的な会話のキャッチボールを少しした後、私は早速 話題を切り出す。

たばこや
たばこや

Aさんの人生のミッションについて、聴かせてください。

本当に色々なAさん話を聴くことができた。

  • Aさんは、強さと思いやりのバランスが、思いやりに傾き過ぎているのではないか。社会人になってから、Aさんの優しさに甘んじる人がチームにいて、Aさんの業務負担ばかりが重くなってしまって大変になった話。
  • 最近そのことでイライラしてしまうときがあって、「私は心が狭くなったのだろうか」と悩んでしまうこと。
  • Aさんは、自分で考えない人と同じチームになったときに嫌な気持ちが生まれている気づき。
  • どうやらAさんは、Aさん自身に対しても 相手に対しても 責任感の価値観があるという発見。
  • 思えば、手持無沙汰が苦手で、新規PJTの立ち上げとフルマラソンへの挑戦を同時にやっていたときは あまりにも忙しくて、それが心地よかったこと。
  • Aさんの家族との関係性。人生の王道の正解を歩く兄との比較。間違えた自分になることへの内在的な不安

控えめに言って最高に知的で示唆に富んだ時間だった。

▶ Q:なぜこんなにも会話が楽しかったのか?

お互いに この対話の時間に価値を感じているという存在価値への肯定があり、途中からAさんが自己開示をしてくれていることによる ありのままの承認があったから。

一緒に「Aさんらしさ」について心で理解する工程を踏めたことによる充実感

楽しかった。

Aさんの出来事に対する感情や思考を聴いて解像度が上がっていくことで、最初は浅くて凡庸的だった会話が徐々に深みを帯びていくのが実感できた。

Aさんの『自分の状態への潜在的な焦り』という根源に近い部分が見えて、とても楽しい。

表面では「優しすぎる」と見えていた行動が、もとをたどると『間違えた自分になることへの潜在的な焦り』から生じた「不正解・減点に対して内在する不安」、さらに言うなら、人間関係を間違えないようにして かなり丁寧めに対応することが習慣付いたものだったというのが とても面白い。

私の中で漫画のキャラクターのように見えていたAさん像が、少し現実に降りてきた。

気付いたときには、電話をしてから4時間が過ぎていた。

時間がトリップするほど楽しい。なんて幸せなんだろう。

、、そういえば 途中、コイバナもした。

  • 恋愛における心の背伸び
  • 恋愛用の分人の存在について
  • 自己のパラダイムに紐づく無自覚の他者評価への危険性

コイバナはそんな話で盛り上がる。

、、、、、ダメだ!

少しもときめく瞬間が起きない ( ˙-˙ )

そこで、ちささんに言われた「モテたいと思う人が意識することを たばこやは1つもやってない」という言葉を思い出す。

あぁ、そうか。

納得。

私は、これだけ恋愛市場において素敵な女性と話すときでも、相手の感情や思考を聴き、相手目線に入り込んで、人生を追体験できるようなことが好きなのだ。

車のボンネットを開いて、「どうしてこの車はこんなに早く走れるんだろう?」とエンジンなどの構造を調べていく。

それと同じように人を観ている。

私は、人生オタクなんだ。

だから、恋愛っぽい雰囲気にはならないし、私はモテない。

私は恋愛っぽくならない安心感があるから、ちささんは私が他の女性と長時間電話したり会ったりすることに行動制限をかけない。

だとすれば、これはモテない才能だと思う。

世のイケメンどもよ。

羨ましいだろう。

君たちは、女性と会うときに、彼女や奥さんによって、報連相や行動のルールが儲けられる。

それは、君たちがイケメンだからだ。

私にはモテない才能があるから、自由なのだ。

今、

「いや、たばこやのモテない理由は”見た目”だろう」

と思った 読者の方。

黙っていなさい。

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