もっと上手く話せるようになりたい
という想いって私たちみんな共通の悩みですよね?
私の言っていることを旦那は理解してくれない
部下に戦略を伝えているのに、向いている方向がそろわない
このやり方が絶対上手くいくと思っているのに、
周りに認めてもらえない
そういう、言葉で上手く伝わらない悩み、梅田悟司さん著の『「言葉にできる」は武器になる。』で解決します。
なぜなら、この本は、表面的な言い回しのテクニックではなく、“言葉”というものを本質から見直しているからです。
~まず初めに結論から~
『「言葉にできる」は武器になる。』はこんな本でした。
- 「伝わる言葉」を生み出すためには、自分の意見を育てることが重要
- 相手が“自分ゴト”として考えて初めて、共有は成立する
- 文章の前に「あなたに伝えたいことがある」を付ける
この記事では、単に要約ではなく、私がこの本を読み、学び、実践している実例を紹介していきます。
言葉にできないということは、「言葉にできるほどには、考えられていいない」ということ。
私は口下手だからうまく言えなくて、、、
我々共通の悩みですよね!
上手く話す言い回しやテクニックを知りたい。。!
きっと、素晴らしい言い回しやテクニックを知れる。
そう思い『「言葉にできる」は武器になる。』という本の中を読むと、
この本では、我々の考えを以下のようにバッサリ切ってきます。
言葉は思考の上澄みに過ぎない
「伝わる言葉」を生み出すためには、自分の意見を育てるプロセスこそが重要であり、その役割をも言葉が担っているのである。
「言葉が意見を伝える道具であるならば、まず、意見を育てる必要がある」
言葉にできないということは「言葉にできるほどには、考えられていない」ということと同じである。
すぐにテクニックとかに頼ろうとしてすみませんでした💦💦
でも確かに、言われてみればその通りですよね。
上手く伝えられないときって、頭の中がまとまっていないこと多いですよね。
自分の意見を育てるためにはどうすれば良い?
分かりました。
じゃあ、自分の意見が大事だとして、
どうやったらそれは鍛えられるんですか??
この本では、その具体的なやり方が詳しく載っているのですが、
私なりの解釈ですっごい要約すると、
- 「内なる言葉」の存在を知る。意識する。
- 「内なる言葉」を育てるために、書き出す。
この2ステップです。
「内なる言葉」の存在を知る。意識する。
読んでいて、当たり前だけど大切だなと感じたのは、
まずは、「内なる言葉」の存在を知ろうね、そして、意識しようね。ということです。
私たちは何かを伝えるとき、イメージが直接口から出る言葉になっているわけではなく、
間で、頭の中で言葉になっている。
このことをはっきり意識すると、本質的な対策が取れるということです。
逆に、この内なる言葉を認識しないまま、外に出る言葉ばかりを鍛えても、
話し方は上手いけど、中身のうっすい人になっちゃうってことです。。!
こういう誰でも言える表面的な言葉をペラペラ言われても、
「この人うっすい考えやなぁ」って印象になっちゃいますよね。
「内なる言葉」を育てるために、書き出す。
それで、意識するだけで、内なる言葉は育つの?
意識するだけでも育つらしいのですが、
やっぱり、書き出すことがとっても効果的らしいです。
本の中では具体的な書き出し方について、すっごい丁寧に書かれています。
個人的には、
本に書いてある通りやろうとして続かないより
まずは”小さな一歩”を大切にして、
日記やブログなどで、
しっかり言葉をアウトプットする習慣を継続します。
相手が自分ゴト化することによってはじめて、共有は成立する。
自社直営のBBQショップで、
“ファンを創る”ことをミッションとして取り組もう
こういう方針を立てて、ミッションを丁寧にバイトに説明して、改革を図ったことがあります。
情報の共有された現在において商品のみでの差別化は起きにくく、人で繋がることによって、お客様と巡業員がWin-Winのビジネスに成長することを狙いました。
バイトがファンを創りやすいように、個人毎の名刺を作り、お店の方針も伝えました。
- 目的を明確にする
- リソースを提供する
ということをキチンと行いました。
数日して、配られた名刺を確認したところ、たったの4枚でした。
こんなこと、自分の意思で行動できること。
やろうと思えば、だれでもできるのに、どうしてやらない?
どうしてバイトはお客様のファン化のために行動をしなかったのか。
その答えが、この本では言語化されていました。
「人を動かす」ではなく、「人が動く」
人を動かすことはできない
この本では、繰り返しこの言葉が出てきます。
「人が動きたくなる」ようにしたり、「自ら進んで動いてしまう」空気を創ることしかできない、と。
言いたいことは分かるけど、
その「人が動きたくなる」ようにするにはどうしたら良いの?
この本では以下のように紹介されています。
言葉が響けば、人は自然と動き出す
メジャーで二刀流として野球界の生きる伝説になっている大谷翔平さんの、WBCの決勝戦前の言葉は胸に響きましたよね?
「ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」
大谷翔平さん
“なぜ、あの人の言葉は胸に響くのか”
言葉を発信する側の人間、その人自身の経験や体験、それによって培われた思考といった人間の源泉から湧き出る言葉にのみ込められる真実味や確からしさこそが、人の心に響くかどうかを決している
つまり、思いが言葉の重みを生んでいるんです。
上辺だけではなく、その人の立場になりきって言葉を投げかけることで、相手のの心をワクワクさせたり、ときめかせる。
そうすることによって、ただの伝達手段の音のかたまりではなく、相手に響く言葉になるということだったんです。
相手の“心に”共有する。
バイトがお客様のファン化のために動いてくれなかった問題の場合は、
どうしたら良かったのでしょうか。
今回の学びを通して考えると、ミッションを単に伝えるのではなく、
- アルバイトの立場になって考える
- お客様がファン化することでアルバイトが得られる喜びを、一緒に創りたい未来を、自分の経験と一緒に共有する
ということが必要だったんですね。
なるほど、アルバイトからしたら、
私の意向や会社の意向なんて、
知ったこっちゃないし、
所詮他人事ですよね。
相手が自分と同じ気持ちになって、自分ゴト化することによってはじめて、共有は成立する。
相手が自分ゴト化するために、正しく内なる言葉と向き合った量、つまり思考量によってのみ、心から伝えたいことが生まれ、言葉に変化が表れる。
「神は細部に宿る」という有名な言葉があるが、言葉に関しても「思いは細部に宿る」と言える。
この本では、こんな風に表現されていました。
確かに、同じ言葉を言っていても、
微妙な言い回しや語尾の使い方、イントネーションの違いで
感じる熱量は変わりますよね。
大切なのは、自分の考えや思いを把握していることである。
その内容を伝えるためには、難しい言葉も、耳障りのいい言葉も、美しい言葉もいらない。
人の心を動かすのは、話している本人の本気度や使命感であり、生きる上で感じて来た気持ちが総動員された、体温のある言葉である。
文章の前に「あなたに伝えたいことがある」と付けると、自分の言葉をチェックできる。
思いがあれば、言葉は強くなる
それは分かったけど、日常の中でどう活用すればよいの?
結局こういうのって、
学んだ時は、すげぇなるほど!って思うのに
後で全く活かされていないこと多いですよね
この本では、そういった部分についても説明されていました。
誰にでも届けようとしない。ある1人に届ける。
誰にとっても分かりやすく書かれている言葉や文章であっても、たった1人の心をも動かさないものは、誰の心も動かすことはない。
私が求人広告の営業をしていたときにも同じような学びがありました。
“企業の求人をいかに求職者に伝えるか”ということが大切なのですが、
よくあるキャッチコピーはこんな感じ。
- 未経験者歓迎!
- アットホームな職場です
- 週2日~、1日3時間~OK
こういうキャッチコピーの求人は効果がないんです。
「なぜ、効果がないのか?」
それは誰にとっても50点の求人だからです。
学生にとっては、より魅力的な求人Bがあるし
主婦さんにとっては、より魅力的な求人Cがあるし
シニアの方にとっては、より魅力的な求人Dがあります。
実際に求人の広告をつくるときは、
■■■大学■■■課の県外から近隣アパートに住む学生で
接客とかは得意じゃないタイプで、、、、、
というようにもっともっと絞り込んでいました。
求人業界では、よく以下のような例えが使われていました。
とんこつラーメンが食べたい人は、
醤油も塩も味噌もとんこつもなんでもあるラーメン屋より
とんこつラーメン専門店に行く
これは「確かに~~!」って思いますよね。
例えだとよくわかるのに、
実際に商品や情報を届ける側になると
大衆に向けて幅広く表現しちゃうんですよね。
まずは、ある1人に100%、いや、120%届けるように言葉を考える。
結果的に”刺さる言葉”になる。
ということなんですね!
文章の前に「あなたに伝えたいことがある」を付ける習慣をつける
文章の前に「あなたに伝えたいことがある」と、心の中でつけることで、相手に伝わる言葉になっているかをチェックできるそうです。
- あなたに・・・言葉を届けるある1人が想定できている
- 伝えたいことが・・・言葉にしたい内容がまとまっている
- ある・・・断定で表現できるほど強い思いがある
というように自然と確認ができるんです。
なるほど、これは実践しやすい!
自分のことで実際に考えてみると、、、
サウナ好きが100人集まるサウナイベントを新潟の万代テラスで仕掛けているのですが、そのキャッチコピーを考えるときに、新潟のサウナ好きの知人を想像しながら、頭に「あなたに伝えたいことがある」を付けると、
サウナ好き100人と繋がれる。萬代橋絶景の1日限定サウナ。
ですかね。
刺さる人には刺さってほしい。。!
まとめ:本を読んでの行動の改善
「学んだ。そして、何を実践するか」
私は既に内なる言葉と向き合うための、朝日記とブログの習慣があります。
ですので、私は、ある1人に刺さる言葉かをチェックするために「あなたに伝えたいことがある」と文頭に付ける確認作業を実践します。
ブログのタイトルを決めるときに、読者を1人しっかり想像して、その1人に刺さるタイトルを決めてみます。
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